こんにちはソロギタリストのYuta Tanakaです。

今日は音楽における苦しみと喜びという精神的なテーマで書いていきたいと思います。

外的に与えられるストレス

ぼくがギターをはじめたのは16歳頃で外での演奏活動は19歳くらいからだったと思います。
ある程度弾けるようになると誰かに聴いてもらいたいと思うもので、当時はまだYoutubeなどないのでオープンマイクや演奏できるイベントを探して行ったり、路上演奏もしたりしていました。

そこには応援してくれる人もいますが、もちろんそうじゃない人もいます。演奏に文句をつけられたり傷つけるような言葉を平気でいう人もたくさんいます。

それらの人間から自分も守り、自信を保ち続けるにはエネルギーが要りますしこういったストレスがある種の苦しみにつながる気がします。
特に若い時は多感で過剰に反応しがちなので時期もあったと思います。

解決方法は気にしないことです(笑)
言いたいやつには言わせておけばいいのです、そういう人には嫉妬や妬みといった感情しかありません。なので聞き流すのが1番です。

もう1つはいらっとしたりした感情を作曲や演奏にぶつけることです、ぼくは結構こうしてきました。嫌な出来事や不満はギターで解消してきました。これで曲が生まれるとそれは喜びに変わりますしね。

劣等感

これは音楽に限らず起こる事ですが、世の中に自分よりも優れたミュージシャンは本当にたくさんいます。そういう人と比べて自分は下手だと思ったり、自分はこれができないなどと自己嫌悪に陥ったりする事もあるかもしれません。

ぼくはギターをはじめてから他人と比べる事はしていません。
そもそも音楽は競争ではないし、指が早く動いたりたくさんスケールを知っていることが優れたミュージシャンという訳では決してありません。

 

心があってこその音楽です、心が先でテクニックは後です。テクニックは感情を表現する手段です。上手さを追い求めると競争に身を置くことになります。

なぜここでこの話しをするかというと、他人と比較するという根本をたちきることで苦しみはなくなり、音楽をより楽しめるようになるからです。

上手いプレイヤーは素直に尊敬し、認めましょう。しかし忘れていけないのは自分にはその人が持ってないものを持っていると思うことです。自己肯定は演奏する上でとても大事です。
競争心は必要です、しかし他人とではなく自分自身としましょう。

ストイックになりすぎない

他人と競争しなくても自分の持つ理想が高すぎるとそこでもまた劣等感や自己嫌悪に陥ったりします。
よくこういう人はみます。例えばブルースが好きで好きなプレイヤーがいたとしましょう。必死に自分が好きなプレイヤーの演奏をコピーし弾けるようになりました。しかしやはり何か違うのです、何度やってもその曲は弾けても何か違う感じを覚えます。それはそのプレイヤーを尊敬しすぎるあまり理想が高くなっているからです。

そこでまた劣等感が生まれます、でも人には聴いてもらいたいという気持ちもあるので、あらかじめお詫びをいれ演奏動画をアップしたり、演奏したりします。

さらには同じ曲を弾いている人や自分の好きなジャンルをみるとはじめから否定的な目線でみるようになります。実際こういう人はたくさんいます、とても残念な人ですね。

今まで書いてる事は音楽を趣味でやってる人、音楽で生活してる人どちらも当てはまることです。

 

負けるが勝ち

矛盾に聞こえるかもしれませんが、ぼくははじめから負けを認めています(笑)
大好きなブルースプレイヤーはたくさんにるしたくさんコピーしたりしてきました。
しかしそんなプレイヤーに敵うわけないし、バックグラウンドも血も違うのです。表面上は真似できても真の部分は真似できません、それはその人の内面から出るものだからです。
ぼくはアイディアを盗み、自分なりに表現する事を大事にしています。言葉と同じです、同じ言葉でも話す人によって印象が違います。伝わり方も違います。それはその人の内面が影響しているからです。
大分話しはそれましたが、自分なりの表現を探すことは人と比べない事につながりますし、自己と他者との線をひくことができると思います。

曲づくりの苦しみ

曲をつくるというのは自分を捧げる作業です。自分の内面をさらけだすので曲によってはとても苦しい工程です。

ぼくは自分の経験から曲をつくってきています、恋をしてふられて曲を書くような事はかなり苦かったです。

しかしそれをのりこえ、曲が形になると本当に救われた気持ちになります。
苦しみと喜びは表裏一体で苦しみの先には必ず喜びがあります。

 

音楽に苦しめられ、音楽に救われる

 

音楽で生活している人は音楽で苦しめられる事もあるでしょう。好きな事やってていいねー、好きな事やってるんだから苦しい事なんかないでしょ?こんな事はよく言われますが言わせておきましょう。

僻みと妬みでしかありません。本当に好きな事をするという事は覚悟を決めないとできません。自分が好きな事でやりたくない事をやるというのはとても苦しい事でした。しかしその先にも喜びは必ずありました。

ものごとを点でとらえず、線でとらえるようにすると、苦しみも軽くなるかもしれません。ぼくも昔そうでしたが、起きてる事に過剰に反応してしまうと本当に苦しいですからね。

ブルースという音楽

ご存知の方もいると思いますが、ブルースという音楽はアメリカに連れてこられた奴隷の人々から生まれた音楽です、苦しい時は音楽の力で乗り越え、楽しいときも音楽を奏でてきました。彼らとはバックグラウンドも根底から違いますがブルースという音楽にぼくは癒され救われてきました。音楽というのは生活の一部であることを忘れてはいけません。辞めることもないし、身体の中にあるものだからです。

さいごに

なんだかこのテーマに準じた内容ではないかもしれませんが(笑)
人と比べず、自分ができない事は素直に尊敬する事。

そしてそこから盗めるものは盗み自分なりの表現を探すこと。他者と競わず自分と競うこと。音楽は生活の一部であるということ。
生きていく上で何をするにも辛い事や苦しい事はあります。

 

趣味でギターをやっている方、音楽で生活してる方、精神的な話しはどの世界でも通ずるはずです。
全てぼくの考えで書いてきましたが、悩んでいる人の参考になれば幸いです。

 

YUTA TANAKA

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海外で活動するソロギタリスト。優しいバラードと味わい深いブルースの二面性を持つオリジナル曲は聴いている人を癒す力を持つ。
洗練されたメロディと唯一無二のコードヴォイシングセンス、卓越したハーモニーアレンジセンスは一回聴いたら印象に残りクセになる。

当音楽サイト管理人 

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