こんにちはソロギタリストのYuta Tanakaです。本日はカポについてです。
僕はカポをよく使いますが、なぜ使うのかとその利点など書いていきたいと思います。
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一般的なカポの役割
まずは一般的なカポのイメージですが移調を容易にしたり、アコギでは弾きにくいフラットキーの曲を弾きやすくしたりするイメージがあると思います。
例えばこのようなコードがあるとしましょう。
Bb-Gm-Cm-F
セーハばかりで指が疲れそうですね(笑)
しかしカポを3 フレットにすると…
G-Em-Am-D
とローコードで弾けるようになります。
弾き語りの場合キーが低く歌いにくい場合などカポをする事でキーをあげられるので転調も簡単にできます。
カポを使うメリットとデメリット
カポを使う理由は人それぞれだと思いますが、一般的なメリットは今話したように「移調が容易」だったり、セーハが多いものを「弾きやすく」したりする事ができると言うことだと思います。
デメリットをあげるとすると(僕はあまりデメリットととは思いませんが)フラット系の曲に弱くなる可能性があると言うことです。
例えばジャズ系の曲などはフラットキーのものが多いので見づらく感じたり、押さえづらいと感じるかもしれません。
しかしカポに慣れてしまえば頭の中で転調ができるようになります。
例えばEbのキーの曲ならカポを3フレットにしたCのフォームで弾いたりとすることができるようになります。
僕がカポを使う理由
僕がカポを使う理由はいくつかあります。もちろん先ほどあげた弾きやすくしたりする例もありますが、
まず第1に「アコースティックギターにはオープン系のコード」というのがあります。
アコースティックギターに向いているコードはG, A, D, Eなど開放弦が入っているオープン系のコードだと思います。
アコースティックギターのきらびやかさやサステインなどはオープン系のコードでこそひきだされると思っており、
セーハが多いフラット系のコードはアコースティックギターの魅力を引き出せているとは正直思えません。
なのでフラット系の曲の場合僕はカポして合わせます。
例えばBbの曲なら1カポのA、3カポのG、6カポのEといった感じです。
アコースティックギターらしさを損ないたくないし、自分のサウンドがユニークなものになるからです。
ミュート感
カポをする事でギターのサステインが少し抑えられます。
人によってはデメリットかもしれませんが、僕はこのミュート感が好きで使っています。
例えばブルースやカントリー系の曲などの場合あまりサステインを必要としない場合がありますし、ミュートされる事でサウンドがよりグルーブを持ったものになります。
自分のようなベース弦を弾きながらリードソロをとる場合、高音弦のサステインが少し抑えられた方が音をコントロールしやすくなる感じがあります。
ミュート感によりグルーブをつくる、これも僕が感じるカポのメリットです。
カポをしたブルースの例
使えるフレットの制約
これも見方によってはデメリットだと思います(笑)
単純にカポをすると弾ける音域が狭まるので高音は弾きづらくなり、制約が多くなります。
しかし音域に制約があるとより考えて弾くようになると思います。
使える音が減るので音の組み合わせを自然と考えるようになります。
限られた音の中でどう表現するか曲などのアレンジする時も制約があった方がよりアレンジしやすい場合もありますね。
ハイフレットカポとアレンジ
文字通り高いフレットでカポをするものですが、ハープやオルゴールのような甘くて優しい音色が得られます。
僕がハイフレットでカポして弾いてるものを聴いたのはサイモン&ガーファンクルの「Bleecker’s street」だった気がします。とてもきらびやかで優しい音色が曲にぴったりでした。
自分も尾崎豊さんの「I love you」でハイフレットでカポを使っています。
原曲はAの曲でカポなしで弾くことももちろん可能ですが、9フレットにカポをしてCのフォームで弾いてます。
こうすることで他とは違うアレンジになりますし、この曲にはハイフレットのカポがあうと感じました。
もちろん曲にもよりますが試してみる価値はあると思います。
I love youの動画
ソロギターとカポタスト まとめ
僕の個人的な意見ではカポを使う事にはメリットしかないです。
人によってはカポを嫌ったりカポを使って簡単にしてるなんて思う人もいるかもしれませんが、カポをいろいろな場所につけて弾くのも一つの技術です。
フレットがずれるのでそれに慣れる必要があります。
自分の音やスタイルを築いていきたい人にはおすすめです。
自分の演奏スタイルもカポが一つのベースとなっています。
みなさんもカポを使ってアレンジしてみたり、いつも弾いてる曲をカポを使って別のコードフォームで弾いてみてはいかがでしょうか?
新しい発見があるかもしれません。
海外で活動するソロギタリスト。優しいバラードと味わい深いブルースの二面性を持つオリジナル曲は聴いている人を癒す力を持つ。
洗練されたメロディと唯一無二のコードヴォイシングセンス、卓越したハーモニーアレンジセンスは一回聴いたら印象に残りクセになる。
当音楽サイト管理人