今回は転調についての記事になります。
転調はよく使われていますが、ヘタに使うと逆効果になるもので、注意が必要です。
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転調の目的は何?
転調しない音楽もたくさんあります。転調を上手く取り入れますと、展開に幅が拡がります。そして転調した瞬間が印象的な曲もあります。
転調の種類は?
転調にはいくつか種類があります。
・同じメロディがそのまま高くなる転調 (半音、1音、1音半)
よくポップスにある最後のサビ繰り返しだけが、 急に上がる転調です。
このパターンですと1半音上がる転調が一番自然でおすすめです。
マイケルジャクソンの「Heal the World」や「You are not alone」などがこの転調ですね。
hideさんのTELL ME などもこの転調でサビを繰り返してエンディングに繋いでゆく展開です。
急に半音、1音上がる転調は気をつけないと不自然になりがちです。
ブリッジと言われるコードをうまく挟むなどしないと、ありゃ…ってことになります。
Jポップではたまに不自然な転調の曲があるので「転調は自然に」を心がけましょう。
・流れの中での転調
僕はこの転調のほうが好きです。
自然過ぎて何年も聴いてた曲が実は途中から転調していたとかもあります。
途中で調と調のブリッジになるコードを入れることが転調のコツです。
キーC(Am)からF(Dm)へ転調
F |G |C | Am |B♭ここで転調 |Am |B♭
|A
B♭がキーC(Am)のⅦ♭とキーF(Dm)のⅣなのでブリッジ的に機能します。
最後のAがキーF(Dm)のⅢなのですが、 キーD(Bm)のⅤでもありますので
次のコードはDでもいいですね。
コードはBmにもGにも行けます。
キーDに自然に転調できます。
Ⅵ♭をサビの頭に持ってきて印象的な曲があります。
My Little Loverの「Hello again」です。
サビから転調しまいますが、この曲の転調は本当に効果的で、曲の世界観を拡げているなと思います。この曲の転調はすごいと思います。
ノンダイアトニックコードを使って転調
キーがC(Am)からDに転調する場合は
Aを挟めば、キーがDに転調できますね。
移調したいキーのⅤ(ドミナント)をブリッジ的な役割のコードとして用意すればいいのです。
キーDに転調したいならAを挟めば言い訳です。
キーがDのG、Bmにも行けます。
Ⅳm、Ⅴmもブリッジに使うと移調後キーのⅡmになるので、
この変化のニュアンスもカッコいいです。
キーG(Em)からキーC(Am)へ
C |D |G |Dm |G7 |C |F
このDmがブリッジになります.
Dmから転調しています。
転調はいろんな曲の転調を楽器で弾いてみること
転調を使えるようになるためには
いろんな曲を弾いてみて転調のパターンを研究することが一番です。
と、ここまでいろいろ書いてきたのですが、僕はあまり転調を使いません。時々使いますけど。
要は曲のダラダラしたワンパターン化が回避できればいいので、アレンジやメロディを変えたりする手法をとっています。
転調はうまくやらないと諸刃の剣なんですね。
最初に転調を取り入れた曲を作った場合は、まわりのミュージシャンか友達に聴いて自然に転調できているか聴いてもらいましょう。