こんにちは。
ユウジです。

今回は、聴く人たちと似た気持ちを持っているかどうかという内容です。
あまり自分しかわからないような歌詞だと、共感性が起きません。

そして心の奥にある琴線に響くものはなんなのかを考えてみたいと思います。

 

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アーティストに必要な二つの力

アーティストには二つの力が必要だと言います。

ひとつは、聴く人たちと似た気持ちを持っていること、
もうひとつはそれを表現する力を持っていることです。

どちらかだけでは、片手落ちなのです。
みんなの気持ちがわかっても、演奏する力、曲を作る力がないと表現できません。
逆に演奏する力や、曲を作る力があっても、人の心の痛みがよくわからない人にも、
素晴らしい音楽はできないということですね。

聴く人たちと似た気持ち

人は似た気持ちの人と、仲良くなったりします。
そして自分のこの苦しい気持ちと似た気持ちを歌う音楽に癒されたりします。
共感性が働くので、自分と似た気持ちの人がいると、理解されないモヤモヤなどが
薄まるのではないかと思います。

ひどい人間に素晴らしい音楽はできるのか?ということを考えてみたいと思います。

人の傷を癒すような深みのある音楽はできるのでしょうか?

まず、深みのある音楽とは何でしょうか?
音楽に深いとか浅いとかあるのでしょうか?

人間には悩みがあります。
ほとんどの人が何かしらの悩みや苦しみや劣等感を抱えています。

この悩みや苦しみに深さがあるとしたら、音楽にも深さや浅さもあるかもしれません。

心の奥まで届く愛のある音楽とも言えます。

 

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その歌詞に愛はあるのかい?

例えば、
こんな歌詞があったら、どうでしょうか?人の心に響く何かはありますでしょうか?

 

誰かが泣こうがわめこうが関係ない
俺がよければそれでいい
自分だけがよければそれでいい

俺は最強の王だ
俺はこの星の支配者だ
俺の強さに弱者は膝まづけ
ものわかりのいい奴だけ俺の下で働かせてやろう
たてつくやつは
奴隷として死ぬまでつかってやる

俺は最強の王だ

はい、すごい歌詞です(笑)
戦隊ヒーロー悪役をイメージして書いてみました。

この歌詞は人の心に響くでしょうか?
全然響かないですね。

何故かと言うと、
愛の法則に反しているからです。

人は愛に反するものを、本能的に嫌う習性があります。
正直これだと歌詞になりません。
歌で歌っても誰も聴かないでしょう。

面白いって言えば面白い歌詞ですけど、
歌ったら笑われますよ。
最強の王がみんなの笑いものなんてそれは裸の王様じゃないですか。

完全に戦隊ヒーローの悪役です。
今度はさっきの歌詞を真逆にしてヒーロー側にしてみます。

誰かの悲しい顔はもう見たくない
みんな良ければそれでいい
君が笑顔になれればそれでいい
俺も君の勇気になれればそれでいい

俺はいつでも君の味方だ
君が肩を落とす時も、いつでもかけつける君の味方さ
君たちを傷つけようとする者から
世界を守るんだ
太陽の歌を俺は歌おう

君が涙を落とす時は、すぐに飛んでゆくから

忘れないで 俺はいつでも君の味方さ

ヒーローの方が、みんなの調和を考えていますね。
ヒーローはみんなのことを考え過ぎて、いい人すぎる気もしますが、
自分勝手な悪役的な歌詞よりずっと心に優しいものがあります。

ちょっとアンパンマンっぽいかも。

大抵、ヒーローの動機は過去の傷が、みんなを守りたい動機ですからね。

でも自分が弱っている時に、
君の味方だと言われたら、涙が出そうです。

俺だけが良ければそれだいい

俺はいつでも君たちの味方だ

実際、少年マンガで最強の王がいたら、やたら魅力があったりもしますが(笑)

聴く人の心に響くもの

 

悩みがない人には、深みのある音楽はたぶんできません。
これは、共感性のある歌詞を書けないからです。

いくらそれっぽい言葉を並べても、
本当にその環境の中から書かれた歌詞には敵いません。

でも楽しさ中心の音楽もできるのですけど。
ただ楽しいだけですと、飽きられやすい気もします。

愛のある深みのある音楽は、リスナーの似た悩みや苦しみに上に響くものです。

珍しい音楽で楽しませるのもいいものですが、
長年飽きない曲は、僕らの心の奥にある琴線に響くものです。

これは、深い悩みの中、自分の心を癒し、心に響いたものほど、
大切にするからではないかと思います。

僕も子どもの頃に観たウルトラマンの歌詞で、
生きるってことは人を愛することなんだ、という歌詞が心にずっとあります。

子ども心のとても大切なことを歌っているんだと、感じたのをハッキリと覚えています。

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