こんにちは。
ユウジです。

今回はバンドアレンジ編をお届けしたいと思います。

前々回と前回の記事でアレンジの大まかなな流れがつかめたと思います。

まだ読んでない方はこちら
⇒編曲のやり方とは?オリジナル曲のアレンジの初歩

⇒アレンジのやり方がわからない! 編曲のはじめの5つのポイント 

バンドアレンジは、アレンジャーに全部おまかせではなく、
バンドメンバーみんなで、曲をアレンジしてゆきます。

まず最初に、バンドでアレンジを話しあうなら
曲構成とコード進行から入るといいでしょう。そこから細かいアレンジをしてゆく方が効率が良いかもしれません。

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曲構成

曲構成は作曲の時点で決まってくるのですが、
アレンジする時は、イントロや間奏、エンディングの構成まで含みます。

もっと曲を良くするために、増やす場所や削る場所を考えて曲を構成してゆきます。
曲構成が良くないと、リスナーが聴いた時に長く感じたりしてしまいます。

イントロのタイプ も
イントロをド派手に入るのか、
流れるように入るかなども考えて、
全体的に良い流れを考えます。

静かなアルペジオから入ってもいいですし、
サビと同じコード進行でドーン!と入ってもカッコいいです。

みんなで自分たちの曲をアレンジ中

間奏もどこで入るか?どのくらいの長さで終わるのか?

エンディングは盛り上げるのか?シンプルにサビを繰り返して終わりか?

などもメンバーを話して考えます。

作曲者がデモを作った段階で、
イントロやギターソロ、エンディングも入っている場合もあります。

僕がバンドに曲アイディアを作って持ってゆく時は、
イントロやギターソロやエンディングなどを大まかに決めて、
デモを持って行きました。

スタジオでバンドメンバーとアレンジすると、
ギターソロの後にキーボードソロが入る事になったり、
エンディングの前にイントロ部分がもう一度出てきたり、
細かくデモと構成が変わりました。

デモを元にブラッシュアップされた形です。

 

キメ、ブレイクを考える

キメやブレイクの入るポイントを決めて行きます。

キメやブレイクはインパクトが強いので、
必要以上に入れるとくどくなってしまうので、注意が必要です。

転調の有無

転調をするならどこでするかかなども決めます。
転調も自然な転調を慎重に決めます。

 

コード進行

コード進行を細かく決めてゆくのも、アレンジする上で大切です。
作曲者がほとんど決めて来ますが、これもバンドでアレンジする際に変わる事があります。

オンコード(分数コード)を使ったり、
より曲の雰囲気を理想に近付けます。

 

楽器別 アレンジのポイント

楽器別に心がけるといいポイントです。

歌メロディをメインとした音楽のアレンジは、
基本的に歌メロを最高に活かすことを考えてアレンジします。

どんなにアレンジがカッコよくても、歌の邪魔をしまうとアレンジとしてよくありません。

エレキギターパートアレンジ

エレキギターパートは、激しい歪みサウンドから、
クリーントーンと音色に幅があるので、時にメンバーと打ち合わせが必要です。
ポップな仕上がりにしたいのに、
ギタリストが激しいディストーションで弾いていると、
メンバーは曲イメージが違うということになります。

同じコード進行でもギターサウンドによって大きく曲の印象が変わります。
歪みサウンドとクリーントーン、クランチサウンドと曲に使うサウンドを決めてゆきます。

バッキングギターですと

・リズムの刻み

・パワーコード
 
・アルペジオ

リズムの刻み

ノリの良い曲でしたら、リズムの刻みはあったほうがいいですね。

この場合、ブリッジミュートでズンズン刻むか、
カッティングでチャカチャカ刻むか、
コードストロークで刻むか
選択肢があります。

パワーコード

ジャーンとミュートなしで使います。
パワーコードを白玉(1小節の長さ)で弾くと、曲に拡がりとスケール感が出ます。
ビートの効いた曲で、ミュートなしでジャンジャジャンジャジャジャと弾くのもありです。

アルペジオ

アルペジオをする場合は、
クリーントーンか少し歪ませたクランチサウンドが多いです。

クリーントーンもコーラスをかけたりすると、
曲の雰囲気を拡げる事ができます。

ツインギターの場合は、一人歪みでもう一人はクリーントーンで、と分けると効果的です。

歪んだ音でも、グシャっとならないように音を選びつつ、
高音弦を使ったアルペジオをするのは好きです。

コーラスアレンジ

ハモリは入れるのか?メインボーカルの裏であ~♪とコーラスを入れるのか?

などを決めてゆきます。

コーラスが入ると曲にグンと厚みが付いてきます。

関連記事
⇒バンドのコーラスは難しい!効果的な練習方法は?

 

ベースパート

ベースパートは
コード楽器であると同時に、
リズム楽器であります。

ベースラインで個性を出しつつギターやキーボードとコード進行を作ってゆきます。
先ほど出てきた、オンコード、(分数コード)はベースラインがなめらかに動く関係でなる事が多いです。

キメなどを、ドラムとあわせて行きます。
バスドラとのコンビネーションも考えます。
ギターがキメをやらないで、フレーズを弾いていても、問題ありませんが、
ベースがキメに参加しないと、
キメになりません。

バンドサウンドは、ベースが超大事です。
ベースパートがしょぼいと、全体がしょぼくなってしまいます。

バンドのカッコよさは、ベースの良し悪しと言っても過言ではありません。

 

いつもバンドを底で支えてくれるベーシストってすごいなと思っています。

キーボードパート

キーボード、シンセサイザーは音色がたくさんある楽器なので、
どの音色で弾くか決めます。

・ピアノ系の音

・オルガン系の音

・ストリングス系の音

音源ですと全部入れればいいのですが、
ライブだとどこをどの音で弾くかもセンスが問われるところです。

キーボードパートは、
ギターと音がぶつからないように注意します。
ギターもキーボードと音がぶつからないように注意です。

キーボードパートはバンドによってソロも弾くことがあります。

シンセやオルガンサウンドは曲を拡げる効果があるので、
アレンジに入れたいところです。

この包み系と言われるシンセやオルガンなどが、
あるないでは、曲の拡がり方が全然違います。

ドラム

僕はドラムできないのですが、
アレンジャー観点から話しますと、
ドラムはその曲にあったリズムパターンをセレクトします。

そしてオカズ、フィルインで個性を出しつつ、
キメ時のベースとのリズムコンビネーションを考えます。

ベースフレーズを把握しておきます。
リズム隊で打ち合わせが、時に必要かもしれません。

ドラムのフィルインがカッコいいと曲の展開がいい感じに拡がります。
ドラマーの個性の見せどころです!

まとめ

今回は、構成やコード進行などから、
楽器別のアレンジのポイントを書いてみました。

音楽は自由ということで、アレンジも自由なので、
今回書いた内容はアレンジの絶対事項ではありません。

どんどん常識を打ち破ったアレンジで、
今までにないバンドサウンドを作り上げてほしいと思います。

そして、アレンジの一番参考になるものは、
好きなバンドの曲です。

好きなバンドの曲は、アレンジがどうなっているか聴いてみましょう。

 

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