こんにちは。
ユウジです。

今回はこのやさしい音楽サイトでも人気のある作詞編です。

今回は風景が見える歌詞にクローズアップして記事を書いてゆきたいと思います。
歌詞を書くということは、
ある意味一番難しいことであり、一番簡単なことでもあります。
とても不思議なものですが、これも作詞の楽しさでもあります。

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風景が見える歌詞とは?  歌詞イメージを描く

風景が見える歌詞は、歌を聴いていていろんな景色、
場所が浮かんでくる歌詞のことです。

歌詞の一部にこういうフレーズが入っているだけで、
曲がわかりやすくなります。

リスナーが場面を想像しやすく、重ねやすいのでしょう。
そして風景が見えたりするのは、とても歌詞が書きやすかったりします。
歌詞を書くというより、歌詞イメージを描くという感じです。

この作詞方法は簡単と言えば簡単です。
構成力は必要ですが、溢れるイメージがある方が大切です。

自分の記憶の中から印象深い出来事を書けばいいのです。
だいたい記憶をたどる時は、風景が見えると思います。

その場面を短い言葉で分かりやすく描写してゆきます。

小説と大きく違うところは、短い言葉数で書かないと入りきらないところですね。

例 風景が見えてくる歌詞

夏の太陽の下  汗だくでボールを追いかけた後
蛇口から溢れる  生き返る水の冷たさよ

これは中学の夏のグラウンドの風景です。
練習試合の最中などは、水を飲めなかったので、
その後に飲んだ水が冷たくて生き返る心地がしたので、その風景を書いてみました。
こんな感じで風景を歌詞の中に入れてゆきます。

夏の部活の一場面ですが、部活動の経験がある方は、自分の部活を思い出すでしょう。

部活動の経験がない人も想像で場面が浮かびます。
不思議なことに、自分の行ったことのない風景が浮かんだりもします。

夏空の彼方まで入道雲がのんびり浮かんでいた
帰ったら雪のようなアイスと
買ったばかりのギターが待っている

少年の君は彼方まで続く夏の空を見ていた
遥か彼方まで続く夏の空を君は見ていた

他にも公園の夏祭りの準備してる風景が、
浮かんで来ましたので、2番で入れることにします。

こうして風景を入れると、
まるで小説を読んでいるように、リスナーの想像力に火をつけることができます。

この歌詞は今記事を書きながら作詞しています。

少年の君は当時の自分のことですね。
雪のようなアイスはじつは雪見大福です!

そして中学の夏に最初のギターを買ったので、その時のことも入れてゆきます。

風景なんですけど、記憶から引っ張って来ているので、情景とも言えそうです。

サビは夏の空を少年の君は見ていた
ってところになります。
あまり盛り上げずに、淡々と歌うサビになりそうです。
この時点でアコギのアルペジオによる弾き語りになるなと思います。

やり方

1・どの時代でもokなで自分の記憶を回想してみる
自分が思い出していて楽しい記憶を回想してみましょう。
どんな人もなにかしら楽しい記憶があるはずです。

2・いろんな風景が見えて来たら書き留めておく

いろんな風景が見えてくるはずです。
なるべく細かいところまで思い出して、書いてみましょう。



3・人が出てきたら、どんな表情をしているか見てみる

その記憶の場面の中で、誰かが出てきたら、どんな表情をしているか見てみます。
どんな事を話しているか、聞いてみます。
出てくる人のいろんな表情や場面がどんどん出てくると、
歌詞を書くことはとても楽です。

4・構成する

たくさん記憶から風景のイメージが出てきたら、
どこをAメロにするかなどを考えてゆきます。
一番伝えたいフレーズがサビになるといいでしょう。
構成のやり方はまた記事を作ろうと思います。

 


※・嫌なことを思い出しそうになったらやめる

※注意
嫌なことを思い出しそうになったらやめましょう!
僕も時々嫌なことを思い出して中断します。

 

記憶の中から忘れていた大切なものを拾い出す

瞑想法のひとつに
内観法と言って自分の記憶を細部まで思い出す瞑想法があります。
自分の人生を客観的に観て、心の中に入ってゆく瞑想法のようです。

この作詞方法は、
その内観瞑想法にある意味近い気がします。
自分の記憶の中の大切な風景を見つけてゆく作詞方法です。

この記憶の風景の中に人生で何が大切か、ふとわかる瞬間があります。
僕の場合ですと記憶をたどると、家の前の空き地で長年一緒に暮らしていた猫と
流れ星を待っている風景を思い出したりします。

記憶の風景をたどってゆくと涙が出ることがあります。
これはその人が歌にするべき大切なものなのです。
歌詞も技術ではなくこの伝えるべき何かを持っているかが一番大切です。

歌詞がいいかどうかは、リスナーの感度にもよります。
自分の体験と似ていた場合、共感がその人の中で起きて、
温かい気持ちになったりしますね。

音楽は、全員気に入る音楽はおそらくありません。
でも、一人でも気に入る人がいるなら、その作品はこの世に存在する価値があります。

 

 

「夏空のギターと少年」

太陽の下の汗だくでボールを追いかけた後
蛇口から溢れる生き返る水の冷たさよ

夏空の彼方まで入道雲がのんびり浮かんでいた
帰ったら雪のようなアイスと
買ったばかりのギターが待っている

少年の君は彼方まで続く夏の空を見ていた
遥か彼方まで続く夏の空を君は見ていた

ギターはまるで魔法の道具に見えた
僕の小さな世界を変えてゆく六弦の魔法
買ったばかりの弾けないギター握りしめ

公園では夏祭りの準備が始まっている
終わりないような夏休みの真っただ中
君は花火を待っていた

少年の君はこれから
たくさん傷つくことも知らずに
少年の君はこれから
優しい者たちに出逢うことも知らずに

少年の君は彼方まで続く夏の空を見ていた
遥か彼方まで続く夏の空を君は見ていた

 

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