こんばんは。
ユウジです。

今回は環境が変われば音楽の聴こえかたも変わると言った話です。
これは不思議な感覚なんですけど、そういうことを感じることがあるので、
書いてゆきたいと思います。

ブルーハーツの曲で「チェンインギャング」という名曲があります。
僕はこの曲は好きなんですけど、

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最初に聴いた時は、なんだ?このガラガラ声は!?
と言った印象しかありませんでした。

はじめてその曲を聴いたのが小学生です。
まだ高学年になってないかな。
その時にブルーハーツとかクラスで聴いている友達がいて、
当時はカセットですよ。ダビングしてもらって家でブルーハーツを聴いてみました。

ほとんど入っている曲はノリのいい歌だなと思って、聴いたんですけど、
最後の曲になったらすごい静かな曲でした。

なんかガラガラ声だな・・・

別になんとも思わない感じでした。

これが僕の最初のチェインギャングの印象です。

そして何年もチェインギャングを聴くことはありませんでした。

数年後に聴いたチェインギャングは衝撃を受けた

この時はすでに弾き語りをやっていて、友達と歌ったりしていました。
友達がすごい歌があって覚えて来たと言って聴かせてくれました。

なんだ!?この歌詞は!?

そしてこの歌が僕の記憶の中にあると分かったのです。
この曲聴いたことがある!

それはブルーハーツのチェインギャングでした。

それから家に帰って小学生のころもらったカセットテープを探したらありました。
そして、チェインギャングをウォークマンで聴いてみました。

衝撃的でした。それ以来僕はこの曲が好きです。

あの時、なにも思わなかった曲・・・どちらかと言うと好きじゃない曲が
今こうして心にとても響いている。

たぶん子どものころだったから、よくわからなかったんだと思います。
歌詞の内容とか何故あのガラガラ声なのか。

聴かなかった数年間に嫌なこととか苦しいことが自分の中にあったのだと思います。

だから時間がたってマーシーの声やメッセージが耳に入ってきたのではないかと思います。

聴く人の状態や環境によって曲の価値が変わる

音楽って聴く人の受け皿が出来上がっていないとわからないのだと思います。

他にも今、僕はジャズのビルエヴァンスが好きなんですけど、
十代後半にビルエヴァンスのCDを買って「買って損した」と思っていました。

メロディがよくわからん!って感じでした。

時間がたって、聴いてみたら音の重なり方とかが聴いていると心地がいい。
十代後半のころにいらないと思った音楽が今、好きだったりします。

ハッキリ言って同じ曲を聴いているという感じがしないんですよね。

これも音楽の不思議のひとつだなと思います。

時間がたって何でこんな音楽を聴いていたんだろうというケースもあります。
僕はそのケースは少ないんですが、
周りの人に聴くと「なんでこんなくだらないの聴いていたんだろう」
という音楽があるそうです。

これ場合、最初の話とは逆ですが時間とともに価値が変わったと言えます。

 

 

自分で自分の曲を聴いてもそういうことはある

オリジナルの曲を作って、自分でよくできたなと思って、
数年後に聴いたらなんかあまり良くないとかもあります。
ミュージシャンはこれでボツにすることもあります。

僕はできたばかりも曲はしばらく寝かしたりします。
半年ほどたって聴いてみて、
いい曲!と思ったら正式採用曲にしたりします。

普通だなと思った曲が寝かせて時間が立つに連れ、すごいいい曲!
となることも多いです。

この場合は客観的に曲が聴けるようになっているのです。

 

まとめ

曲の価値は聴いている人の中で変わったりするものです。

僕ら演奏をする側の人はこの事を知っておくと、
人に自分の音楽を聴かせる時に気持ちが楽です。

何故ならその時の聴いた人の反応がすべてではないからです。

最初に聴いてもらった時の印象が、
来週、または一年後、五年後には変わっているかもしれないからです。

今回は曲の価値は、聴く側の状態や成長、置かれた環境によって変わるというお話でした。

 

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